活動報告

かんのニュース★170801――打ち上げ花火を全面禁止へ 来年7月から指定区域で 皆でパブコメに意見を

投稿日 2017年8月1日

市は7月5日の市議会民生常任委員会で、花火禁止区域を指定できる「快適な市民生活の確保に関する条例」改正案について8月1日から31日までパブリックコメント(意見提出手続)を実施することを報告しました。パブコメの意見を踏まえ、条例改正案を今年12月定例会に提出します。条例改正後に指定された区域は来年7月から打ち上げ花火が全面禁止になる見通し。

甲子園浜に隣接する浜甲子園町会は長年、海岸部の花火の全面禁止のために様々な活動を続けてきました。こうした活動が条例改正の動きを強く後押ししており、海岸部の花火の全面禁止に向けて大きく動きだしました。

現在の条例では、公共の場所での打ち上げ花火は午後10時から午前6時まで禁止されています。市は条例改正によって、打ち上げ花火による騒音やごみの散乱などの被害が集中する区域を指定して打ち上げ花火を終日禁止にする方針。

市は甲子園浜と御前浜、香櫨園浜の3地区に花火被害が集中していることから、パブコメを参考にしながら、条例改正後、3地区を中心に区域指定を検討します。甲子園浜については自然海岸の甲子園浜に加え、人工島の「甲子園浜」の海岸である「沖地区」も指定の検討対象になる見通し。

禁止の対象となる花火は打ち上げ花火に加え、ロケット花火やネズミ花火、トンボ花火、爆竹など。一方、線香花火などの柄付きの花火、火薬が15グラム以下の吹き出し花火などは対象外です。

市の説明では、3地区のうち甲子園浜での被害が最も深刻とのことです。違反行為者の大半は成人の若い世代で、約半数は市外居住者と推計しています。条例改正で良好な住環境や海浜の自然環境を維持し、花火のマナー向上を図るとしています。

浜甲子園町会によると、昭和50年代末ごろから、甲子園浜での打ち上げ花火が急増し、住民から「深夜まで騒音がやまず、眠れない」「多くの人の騒ぎ声が響く」「花火の燃えカスが自宅の敷地に落ちており、火事が心配」などの声が寄せられました。

このため、浜甲子園町会は夜間パトロールを始めました。当時は深夜に打ち上げ花火を禁止する条例はなく、深夜に花火を打ち上げする人たちに「直近に住宅が並んでいるのでは控えてほしい」と声をかけて回りました。被害状況の調査や市への要望も続けてきました。これを受け、市は平成12年に「快適な市民生活の確保に関する条例」を施行しました。その後、市の委託警備員による夜間パトロールも始まりました。

しかし、打ち上げ花火による被害は続いています。浜甲子園町会の調査では、平成28年の甲子園浜での花火の打ち上げは午後10時までが1887発、午後10時以降が412発でした。

浜甲子園町会の泉敏夫会長は「条例改正はとてもうれしい。花火の問題で県や市、警察、各種団体、多くの会員に協力していただき、感謝しています。条例改正が効果をあげて良好な生活環境を確保できるように今後も活動を続けたい」と話しています。

市が8月1日から31日まで実施している「快適な市民生活の確保に関する条例」改正案についてのパブリックコメント(意見提出手続)に多くの市民の皆さんから意見を提出していただき、市民の力を合わせて甲子園浜などでの打ち上げ花火の全面禁止を実現させたいと私は考えています。

パブリックコメントは市が重要な計画を立案する際などに、情報を公表して市民の意見を募集し、その意見を計画などに反映させる制度です。市の計画などに対する賛否を問うものではなく、市が市民に対する説明責任を果たし、公正で透明性のある市政を目指すとともに、市政への市民の参画を促進するのが目的です。

条例改正案についての資料は実施期間中、市役所本庁舎8階の環境局環境学習都市推進課や本庁舎1階の総合案内所横、各支所・市民サービスセンターなどで配布。市のホームページ(http://www.nishi.or.jp/contents/0004297200020004000017.html)にも掲載しています。

「パブリックコメント」と件名を書いていただき、意見に加え、〒住所、氏名、年齢、性別、職業、連絡先(電話番号など)を記入の上、はがきや封書で郵送の場合は〒662-8567 西宮市六湛寺町10の3 西宮市環境局環境学習都市推進課(8月31日までの消印有効)へ。あるいは同課にファックス(0798・35・1096)や電子メール(vo_kangaku@nishi.or.jp)、持参で届けてください。問い合わせは同課(📞0798・35・3039)へ。ただ、電話での意見提出は受け付けていません。

意見提出をできるのは市内在住者か、市内の事務所や事業所の勤務者、市内の学校の在学生、市内で活動したり、事業を営む人です。年齢制限はありません。

寄せられた意見は市当局が慎重に検討します。提出者の名前などの個人情報は非公開とし、意見内容とそれについての市の見解を公表します。市は意見を考慮して政策をつくります。

意見の書き方や様式は自由です。例えば、「私は花火禁止区域を指定する快適な市民生活の確保に関する条例の一部改正に賛成します。花火禁止区域には甲子園浜、御前浜、香櫨園浜を指定することを求めます」などの短い文面でも結構です。

騒音などの花火被害の経験談や甲子園浜などへの思い、条例改正案についての評価、条例改正が効果をあげるための施策の提案などを書くのもいいかもしれません。

甲子園浜

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