私は9月20日、西宮市役所で石井登志郎市長にインタビューをしました。その詳報をこのブログで25回にわたって連載します。毎週火曜日と金曜日に掲載します。
4月の市長選挙の公約だった市長の退職金を支給しない条例案を9月定例会でなぜ取り下げたのですか。
石井市長 「市長退職金の不支給は私の大きな選挙公約です。当初は私に関することだから、私の判断でできると思っていました。しかし、議会から『この問題はもっと遡及する、つまり影響を与える範囲が広い』と指摘されました」
かんの 「その指摘をどのように受け止めましたか」
石井市長 「議会の指摘には説得性や合意性があると思いました。この条例案を提出した6月定例会の段階では認識していなかった点をもう少し煮詰めたいと思います。もっと言えば、市長退職金の不支給にとどまらず、行政経営戦略改革の全体像を示したいと思います」
かんの 「単に取り下げるのではなく、再検討して再度、提出するということですね」
石井市長 「市の報酬審議会は報酬そのものだけを審議し、報酬以外の、つまり退職金については審議の対象外です。そこで、私は大阪市が市長退職金の廃止を恒久的な制度にした経緯をじっくり調べたいと思います。その時間をいただきたいということです」