活動報告

石井登志郎・西宮市長インタビュー⑴★181113――災害対応で市長の重責を実感

投稿日 2018年11月13日

私は9月20日、西宮市役所で石井登志郎市長にインタビューをしました。その詳報をこのブログで25回にわたって連載します。毎週火曜日と金曜日に掲載します。

市長に就任して市政運営を担当した感想は。

石井市長 「市長になったことを一番、感じるのは災害の時です。今年は6月の大阪北部地震や7月の西日本豪雨、それ以降も台風21号をはじめとする多数の台風の襲来があり、私は何度も市長として災害対策本部長を務めました」

かんの 「市長室で寝泊まりされたことも多かったそうですね」

石井市長 「私には役人の経験がなく、防災の専門家でもありませんから、災害対応については担当部局の判断に従って決めればいいと思っていました。しかし、市長として判断を求められる局面が予想以上に多くありました」

かんの 「どのような決断を迫られたのですか」

石井市長 「例えば、避難所に関してです。地域によっては、市民1人ひとりの顔まで浮かび、暮らし向きもわかることもあり、事務レベルの判断とは違う政治家としての判断として『停電も発生して、市民の皆さんは困っておられるから、避難所を開いておく時間をもう少し延ばすように』と指示したこともありました」

かんの 「市長自身が個別対応まで指示されたわけですね」

石井市長 「これ以外でも、平常時なら行政がする必要のないサービスでも災害時に市民が困っているのなら、行政として行うべきだと判断したケースもありました。私は国会議員の経験がありますが、市長としての災害対応はこれまでの経験と大いに違うところでした」

かんの 「トップダウンの判断が必要とされる局面はこれから、災害対応以外でも多く出てくるのでしょうね」

石井市長 「市長には議会と違って、行政の執行権があります。西宮市役所のような大きな行政組織では日常的な業務は市長がいなくても回ります。例えば、今村岳司・前市長が今年2月、辞任してから4月に私が就任するまでの約2か月、市長は空席でしたが、行政運営は順調に回っていました。それだけに、ずるずる回っているだけでは市長がいる意味はありません。民意を受けて執行権のある行政組織の中でただ1人の政治家としているという市長の職責の重さをひしひしと感じる日々です」

石井登志郎・西宮市長
かんの雅一(右)のインタビューに答える石井登志郎・西宮市長

石井登志郎・西宮市長
石井登志郎・西宮市長

かんの雅一
かんの雅一


※⒈石井登志郎市長の略歴
昭和46年生まれ。幼少期を芦屋市で過ごし、東京都の世田谷区立船橋小学校、早稲田中学・高等学校を経て慶應義塾大学総合政策学部を卒業。神戸製鋼所に入社。退職後、米国ペンシルバニア大学大学院に留学し、公共政策課程を修了。帰国後、日本総合研究所や参議院議員政策担当秘書を経て、平成21年の総選挙(兵庫7区)で初当選し、衆議院議員を1期務める。ヤフージャパン政策企画部フェローや会社役員などを経て平成30年4月の西宮市長選挙で初当選。著書に「古典に学ぶ民主主義の処方箋」(游学社)、「モヤモヤが一気に解決!親が知っておきたい教育の疑問31」(集英社)。

※⒉災害対策本部とは
西宮市災害対策本部は西宮市で災害が発生し、または発生する恐れがある場合で、総合的な災害対策を必要とするとき、市長が設置します。市長が本部長となり、16の局を総括し、応急対策や復旧対策などを行います。

※⒊「会派・ぜんしん」のスタンス
私たち「会派・ぜんしん」は石井市長をはじめとする市当局に対して政策を中心に是々非々の対応をしていきます。

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