私は9月20日、西宮市役所で石井登志郎市長にインタビューをしました。その詳報をこのブログで25回にわたって連載します。毎週火曜日と金曜日に掲載します。
国政と市政の両方を経験して、実務を進めるうえでどのような違いを実感していますか。
石井市長 「市政にはまさにリアリティ(現実)があります。例えば、学校の安全対策にしても、国政なら万単位の学校の安全対策に億円単位の予算をつけるという話です。一方、市政の場合はそれぞれの学校の状況に合わせて具体的に対応しなければならないリアリティがあります」
かんの 「個別対応が必要ということですね」
石井市長 「個別対応と言っても、特定の学校を優遇するわけにはいきませんから、対応には一定の基準が必要です。つまり、現場というミクロから積み上げて基準を設けるのが市政です。そのベースには市民一人ひとりの生活や地域社会の実情があり、そこから積み上げて一部に偏りをもたせずに基準をつくって全体を運営していくことが市政だと思います。まさに、市政は現場に根ざしたマネジメントだと思います」