市は白水峡公園墓地（山口町中野）に多数の遺骨を同じ場所に納める合葬式墓地の整備を進めています。急増する墓じまいの需要に対応し、良質な墓地を安価で安定供給することが目的。令和４年度末に完成させ、５年度中に募集を始めます。

合葬式墓地は個人墓や納骨堂と違い、遺骨を共同の合葬室などに納め、共通のモニュメントに参拝する形式。墓石の建立や維持管理の必要がなく、個人墓より安価に納骨することができます。

宗旨・宗派は問いません。納骨後は墓地の使用名義の変更を伴う次の世代への承継の必要はありません。後継者がいない場合でも無縁墓となることはなく、安心して納骨できることが特徴です。

市は白水峡公園墓地の中央園地の一部を使って合葬式墓地を整備しています。地下に合葬室などを備えた鉄骨造平屋建て約２２５平方メートルの合葬棟を建設し、周囲に園路や駐車場、芝生、植栽を配置します。遺骨として納められた故人の名前などを記す墓誌も設置する予定。

合葬棟の地下には納骨袋に入れて１万体まで納められる合葬室と、１５００体まで骨壺のままで個別に一定期間、安置できる合葬用納骨室を設けます。地上部分には参拝スペースを設けるのをはじめ、球体のモニュメントも設置します。
募集条件や使用料などについては未定。

問い合わせ先は市斎園管理課（☎０７９８・３５・３２９６）。